Lay Lady Lay

ヒッピーの彼女たちと銀の日照りが町を蜃気楼に染めていくその時間のなかでただ俺は砂漠の風が吹き付けてくるのを思って歌う、このハーモニカとギター。チップをくれ少しでも、俺は気にはしないけどさあいつのために置いてってくれ未来のあいつのために。

日差し

俺がまだ飛べてないのは

その理由はその理由は

俺がまだ持ってないのは

重い銃や台とキューさ

たばこでも吸っては吐いてそれだけさ

七度五分吸っては吐いて起きた今朝

まだ前だけ見させて

駄文

才能と呼ばれるものが俺たちの中に確実に存在したとしてさらに俺たちの成し得たい未来が才能とは別の線上、とりわけ茨道に走ったとするとこれは問題だ。才能の線上に沿って生きてゆけばそれなりに満足を感じる人生になっていくがそれは飽くまでそれなりであって反対にその成し得たい未来に沿う人生は素晴らしく俺たちを満足させる言い換えれば俺たちが納得で満たされる人生になっていく。両者の違いは当たり前だがその険しさにあり前者は易しく後者は険しいが正確にその程度はそれが自分の才能からどれだけ離れているかだ。さてどう生きるかという問いが俺たちに突き付けられれば俺たちは迷わず後者を選ぶがそれは前者を捨てることを意味するだろうか、だとすればそいつは何かが惜しい。

ベイビー

こうきくと陳腐だけどさ俺ずっと、餓鬼のままで在たいんだ。なんていうかさあいつらの頭ん中って常に空中飛んでんだろ、あのクレイジーさっていうかさ、ワオ!って感じだよな、全てハッピーでさ厭世主義もアパートの隣で爆笑してるようなさ、ぐるぐるぐるぐるって飛んでるだろ。落ち込んだりとか、したくねえよ、ヴィヴィッドみたいなカラーフルみたいなさ、全てのものが踊ってるんだ。そういつだったかさ忘れたけど俺が餓鬼のころな亀な亀、飼ってたんだ。そいつさこんな小っちぇんだよいやもっとだったな、とにかくさ兄貴がどっかで拾ってきたっつってな、これまた兄貴が小さい虫かごみたいなのも手に持っててな、そういうと台所まで行って虫かごに水張ったりなんかしてさ、で最初さ俺はそいつが亀だって判らなかった、小さすぎたんだ。頭とか足とか引っ込めてたんだろうな、普通こう手足をわさわさって動かしたりするだろ、そんなの全くなかったからな、そいつが亀だって言われてさはじめて亀だって判った訳でそれからさ、不思議だよなそれまで変な石つぶとか黒い豆とか何かの部品とか分からなかったその亀がどんなちゃらけた形とか状況で虫かごに収まってても、もう亀にしか見えないんだ。頭だけ出してる亀、左前足だけ出てる亀、ひっくり返って尻尾だけ出てる亀、ってそれだけ。焦ったよ、小さい森みたいなのあるだろ、ジオラマみたいなさ、それ虫かごに入れたりなんかしてな。とにかくそいつはもうどんな風にその形をみせようが典型的な亀なんだ、惜しくてもそいつはその範囲内の転倒さ、分かるだろ、悲しかったな、本当に、もう戻れないんだ、俺が飛んでたのは空中じゃなくて海中だったってわけだ、そう思うと実に湖、川、プールかもしれないってな、瞬間恐ろしくてな、震え上がったよ。そいつの甲羅にペンキで塗ってやったりしたこともあったな、ピンクとかイエローとかな、でも、同んじだったな、これが大人になるってことなんだって思ったよ、言ってること分かるか、俺たちを取り囲むもののほとんどはそういう風に堕とされたんだって気が付いたのはその時だったな。

そいつは波に揉まれて孤島に打ち上げられてそれから亀になり死んだようだった、あらゆる可能性は煙のように巻かれその音やそれ以外の色やその形、未来の時間や過去さえも失っていた、ただ顔だけ切り取った写真が無に漂うように事実だけを色濃く俺たちの脳に強く焼き付けていた。

お題

お題「ブログをはじめたきっかけ」

このブログに於いてですと俺のなかの変態的な若さを忘れないようにもしくはその後でも思い起こせるように書き留めて置くことが目的でした。ブログという媒体を選んだ理由ですが俺にもよく解りません俺は紙でも同じようにしていますから。